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トップメッセージ

トップメッセージ

「⾷」を通して環境と資源を考え
環境や資源を、子や孫の世代に引き継いでいく

代表取締役社長 浅井紀洋

問屋から商社・メーカーへ

当社は1925年に砂糖問屋として創業し、地元の駄菓子メーカーの皆様に砂糖を卸してきました。その後、食の安心安全の追求から、1985年に北海道で栽培した国産小麦の小麦粉の流通を開始しました。そこで新たに広がったお客様のお声から、2006年に有機JAS認定を取得し、翌年アメリカの有機の小麦粉の輸入をスタートしました。徐々にレーズンやクルミなどのオーガニック商品を増やし、現在では世界12ヵ国から140種類のオーガニック商品を輸入しています。また、2016年に操業開始した自社工場では、手作業での製造により様々なお客様のご要望に対応し、業務用から家庭用まで約1,200種類の商品を製造。問屋の事業を守りつつも、輸入商社、メーカーへと発展を遂げてきました。

「⾷」を通して環境と資源を考える

私自身は創業者のひ孫にあたり、2014年に当社に入社しました。当初は父(現会長)が始めたオーガニックを「付加価値ビジネス」と捉えていましたが、2015年にアメリカ、カリフォルニア州のクルミの農家さんを訪ねた際、「私がオーガニックに取組む理由はただひとつ、それはサステナビリティだ。」という言葉に衝撃を受けてオーガニックについての価値観が変わりました。そのクルミの農家さんは、農薬や化学肥料を使わないだけでなく、全ての電気を自家発電で賄っているとの事でした。聞くとその燃料は「クルミの殻」。クルミの殻を燃やした電気でスプリンクラーを動かし、クルミを割っていたのです。その後、サステナビリティの本質について考える中で、「私たちは『食』を通して環境と資源を考えます」という当社の経営理念の重要性を痛感しました。環境や資源の持続可能性を考え、そこにある問題をビジネスで解決することが「考える」ことだと理解しました。

環境や資源を、子や孫の世代に引き継いでいく

その後、当社ではオーガニック商品の輸入販売や自社ブランドの展開だけでなく、菓子工場の有機JAS認定の取得サポートも開始。オーガニック食品が持つ持続可能性や市場性を理解していただき、現場に寄り添った具体的なアドバイスを実施しています。そして、認証を取得した菓子メーカーの皆様とオーガニックのお菓子を共同開発しています。また、食品ロス削減の観点から副産物や規格外品を使った商品開発を進め、人にも環境にも優しい持続可能な販売方法として量り売りの販売提案を続けています。
これらの取り組みは、すべて環境や資源を、子や孫の世代に引き継ぐことを大切さから考えたものです。創業以来の基盤である砂糖・小麦粉・乳原料などの原材料卸を通して、安心安全な食品の安定的な供給を行いつつ、オーガニックを強みに環境に配慮する生産者の商品の普及に努め、これからも循環型の新たな取り組みに挑戦し続けていきます。

代表取締役社長 浅井紀洋