2026.6.26タイTarget Agriculture社
果実のみずみずしさが蘇る、おかえりマンゴーの秘密
タイの地で育まれる、太陽の恵を受けたマンゴー
私たちの有機ドライマンゴーは、タイの契約農園で大切に育てられたマンゴーを原料にしています。
農園を管理するのは、1994年にスリランカで設立された有機農業企業、Target Agriculture社。現在はタイ、ベトナム、インドネシアにも産地を広げ、有機農産物の栽培と輸出に取り組んでいます。
2023年、当社代表の浅井が実際にタイのマンゴー農園と加工工場を訪れました。
タイの強い日差しの下で育つマンゴー、自然と共生する農園の風景、そして果実の美味しさを活かす加工現場。現地を訪れたことで見えてきたのは、「オーガニック」という言葉の奥にある、生産者たちの工夫や自然との向き合い方でした。
今回は、その視察記録をたどりながら、有機ドライマンゴーの産地をご紹介します。
タイを代表する「マハチャノック種」
私たちのドライマンゴーに使われているのは、「マハチャノック」と呼ばれる品種です。
タイを代表するマンゴーのひとつで、縦長の美しい形と、濃厚な甘みの中に感じる爽やかな酸味が特徴です。
マンゴーの木は1〜2月頃に花を咲かせ、4〜6月に収穫期を迎えます。収穫のタイミングは、まだ全体が緑色でありながら、軸の周りが少し黄色く色づき始めた頃。その後ゆっくり追熟させることで、鮮やかな黄色と豊かな香りが生まれます。
ドライマンゴーとして使用するタイミングは、青すぎず熟しすぎず、そのまま食べてもおいしい品質のものにこだわっています。
乾燥させて仕上げる商品ですが、おいしさの出発点は、あくまで果実そのもの。産地を訪れて改めて感じたのは、原料となるマンゴーの品質の高さでした。
動物たちとマンゴーがつくるよい循環
契約農園を訪れて印象的だったのは、マンゴーだけではありませんでした。
農園では約100頭の牛が飼育されています。牛たちは畑に生える雑草を食べ、その糞は肥料となって土へ還ります。農薬や化学肥料に頼るのではなく、自然の循環を活かしながら作物を育てる昔ながらの農法です。
農園には雑草も生えています。リスが実をかじることも、木には虫が付くことも。効率だけを求めれば、すべて取り除きたくなるかもしれません。しかし、この農園では自然を完全にコントロールしようとはしません。
視察中、浅井自身も赤蟻に首を噛まれるという洗礼を受けました。驚きましたが、それもまた自然の中で作物を育てている証拠なのかもしれません。
タイには「マイペンライ(大丈夫)」という言葉があります。細かなことにとらわれず、おおらかに受け止める考え方です。雑草も、虫も、動物たちもいる農園の風景は、そんなタイらしい価値観を映しているように感じました。
美味しいマンゴーだから、余計なことをしない
収穫されたマンゴーはタイ南部にあるSamroiyod社の加工工場へ運ばれ、下処理、乾燥、選別を経てドライマンゴーになります。
年間数千トン規模のドライフルーツを製造するタイ有数の加工工場ですが、その中でオーガニック製品はわずか数パーセント。従来のものと混ざらないよう、専用ラインで管理され、大切に製造しています。また、一般的なドライフルーツで使われることのある亜硫酸塩による処理は行われていません。
工場の担当者から印象的な言葉を聞きました。
「まず原料のマンゴーがおいしくなければならない」
どれほど設備が整っていても、素材そのものの品質は後から作ることができません。
だからこそ、農園では収穫のタイミングにこだわり、工場では品質を見極めながら加工が行われています。おいしいマンゴーだからこそ、余計なことをしなくていい。そんな考え方が、このドライマンゴーづくりの根底に流れているように感じました。
乾燥させても残る果実の力
ドライマンゴーのおすすめの楽しみ方のひとつが、ヨーグルトに一晩漬ける「おかえりマンゴー」です。
ドライマンゴーがヨーグルトの水分やホエイをゆっくり吸収し、驚くほどやわらかな食感へと変化します。まるで果実に近いみずみずしさが戻ってきたようです。
タイの農園で見た、牛たちが草を食む風景。手間をかけながら自然と向き合う生産者たち。丁寧に加工する工場の人々。
そのすべてがつながって、この一枚のドライマンゴーになっています。
ヨーグルトの中でゆっくりとやわらかくなったマンゴーを口に運ぶと、タイの太陽や農園の風景まで思い浮かぶような気がします。
果実のおいしさは、乾燥しても消えない。そんなことを教えてくれるのが、この有機ドライマンゴーです。