2026.3.23アメリカHadley Date Gardens社
再生農業と生物多様性の力で未来をつなぐ有機デーツ
会社紹介
Hadley Date Gardens社は、持続可能な社会づくりを目指し、2018年からオーガニック事業へ本格参入しました。世界的なエシカル志向やSDGsへの関心の高まりが大きな後押しとなりましたが、当社はもともと自然に寄り添う農業を実践してきました。現在は表面的な有機栽培だけでなく、土壌の力を根本から高める再生農業にも取り組み、有機圃場の拡大と生産量の向上の両立に挑戦しています。全社員が一丸となって新たな価値づくりに励んでいるところです。
農地・栽培について
Hadley Date Gardens社では、デーツの中でも人気の高いデグレット・ノア種とメジョール種を大切に育てています。デグレット・ノアは比較的小ぶりで収穫や手入れの手間が少なく、経済的な面でも栽培しやすい品種です。一方メジョールは大粒で味わいも濃く、栽培の難易度は高いものの、特別感のあるデーツとして根強いファンがいます。有機栽培では化学農薬の代わりに害虫の増殖を自然に抑える天敵昆虫の生息環境を整えることで、生態系の力を借りた病害虫対策を行い、肥料は有機堆肥に限定しています。夏の間はほこりを抑えるために道路への散水や、不耕起栽培で土壌の炭素吸収や微生物の健康も守っています。さまざまな工夫を重ねて生物多様性豊かな健やかな農地づくりを追求しています。
工場・加工について
収穫されたデーツは自社の加工工場で一つひとつ丁寧に仕分け・加工されます。オーガニック認証品は徹底して管理し、分別や衛生管理を確立。また、デーツ本来の美味しさを守るため、添加物は一切使わずに製品づくりを行っています。食品の安全面でも、HACCPや国際的な食品衛生基準のUSDA・FDAなど複数の認証に対応し、安心を徹底追求。従来のノウハウを活かしながら進化を続ける現場は、社員一人ひとりの思いが重なり、進化を続けています。
社会への取り組みについて
Hadley Date Gardens社では環境と社会に配慮したさまざまな取り組みを重ねています。クリーンエネルギー活用の一環として331kWのソーラー発電所を導入し、工場の6割の電力を自給することで年間416トンものCO₂削減を実現しています。さらに、製品フロー全体で廃棄物ゼロを目指し、パッケージもリサイクルする等、工夫しています。節水にも力を入れ、工場の洗浄水は全て処理して非飲用用途に再利用しています。また、地域の業界や慈善団体の支援にも積極的で、FINDフードバンクや小児病院、子どもたちのクラブなど多岐にわたり貢献しています。
Hadley Date Gardens社の推しポイント
Hadley Date Gardens社とは2025年から取引を開始しました。1931年、ポール・ハドレー夫妻がフルーツスタンドから始めた歴史を持ち、その後ケック家へと受け継がれ、今も家族経営で進化を続けています。2026年春には現地を視察しました。農場では1本の木を同じ担当者が受け持ち、とげ抜きや受粉の作業を行っているとのこと。木を大切にする姿勢が印象的でした。ショーン氏が語ってくれた「カリフォルニアの青い空とパーツリーの葉が重なる景色を見ていると幸せな気分になる」という言葉から、土地と農業への愛情を感じました。自然と共生しながら高品質なデーツを生み出すこの取り組みを、日本の皆さまにもぜひお届けしたいと思っています。