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Columnコラム

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2024.1.19オーストリアSchalk-Muehle社

未来社会を考え、2013年にオーガニック事業へ転換したカボチャ生産
自社のもつ水力発電や森の力を活用し、必要なエネルギーを賄う取り組みも

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会社紹介

Schalk-Muehle社は、1859年に設立した会社で、これまでに培った伝統的な製造プロセスに取り組んでいます。現在、創業者から数えて、6代目が経営を行っており、2013年にはオーガニック製品の製造許可を取得し、有機農業に特化した生産・加工・販売を行っています。オーガニック事業を始めた理由は、オーガニックに対する信念を持っていたためです。数年前から自らもオーガニック製品を取り入れ、生活していた経験がきっかけでした。オーガニックビジネスを続ける上で、急成長しているオーガニック・プロテイン・ヴィーガンをチャンスだと捉え、ここから始めたというエピソードもあります。

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農地・栽培について

私たちは、自社農場を持ち、オーストリアの数百の農家と連携しています。カボチャ、豆類、ヒマワリの種、亜麻の種、麻の実などを生産しています。有機栽培では農薬や化学肥料は一切使用せず、生物多様性にも配慮しています。

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工場・加工について

工場での加工方法は自然な製法であり、全製品に添加物や溶剤を使用していません。食品安全への取り組みとして、IFS食品認証を取得し、最高水準の品質を提供しています。私たちはオーストリア全土の有機農家の取り組みを支援し、彼らの貴重な仕事と健康な自然への貢献に対して公正な価格を提供しています。さらに、地元の原材料を使用することで、輸送経路を最小限に抑えることができます。

*IFS食品認証:国際食品規格のもつ認証制度。食品製造業者が食品安全の要求事項を遵守しているかを審査し、サプライチェーンの安全性と信頼につながる勤勉さと統一性を保持しているかを実証する。

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社会への取り組みについて

私たちは自社の水力発電所から得られるエコロジーな電力を使用しています。また、森の力も活用しており、自社の森は自然に成長し、カボチャの種のローストに用いるための燃料として十分な木材を確保しています。長年の経験により、森林の管理にも注意を払っています。
リサイクルや廃棄物削減プログラムを実施しており、水使用量の削減や効率的な水の使用にも取り組んでいます。また、ベジタリアンを考慮した活動を行っており、地域の産業や文化への貢献をしています。学校や幼稚園、社会人向けに工場見学を行い、オーガニックの利用方法を紹介しています。さらに、農家と協力するプロジェクトも行っており、有機農業を支援しています。私たちはCO2の削減など、将来の課題に対する解決策として、ナッツや種子の栽培と成長を経て、できる限り温室効果ガスを低くすることを通じて、CO2ニュートラルを目指しています。

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Schalk-Muehle 社の推しポイント

Schalk-Muehle社は、オーストリア南東のシュタイアーマルク州にあるカボチャの種と加工品の生産者。6代続く家業を通してオーストリアのオーガニック食品市場を牽引しています。ぺポカボチャの種から搾油をしてオイルを作り、その搾りかすを粉砕してプロテインパウダーを作ります。事業の根幹にサステナビリティを据える凄い会社。私たちは2016年以降交流を重ね、現在は商品の取り扱いだけでなく、日本向け商品の共同開発もしています。(輸入担当者)