2026.10.2アメリカHadley Date Gardens社
そのまま食べるだけじゃ、もったいない。デーツの楽しみ方
「デーツ」って、どんな果実?
最近、スーパーや自然食品店などで見かけることが増えた「デーツ」。名前は聞いたことがあっても、「どんな味?」「どうやって食べるの?」と思う方もいるかもしれません。
デーツは、ヤシ科の植物「ナツメヤシ」の実を乾燥させたドライフルーツ。中東などでは古くから親しまれてきた果実で、濃厚な甘みと、やわらかくねっとりとした食感が特徴です。
そのまま食べれば、自然の甘みを凝縮したような味わい。実はこの甘みと食感を生かして、おやつだけでなく、さまざまな料理やスイーツにも活用されています。
もし「デーツ=そのまま食べるもの」と思っていたら、少しもったいないかもしれません。
あんこ、アイス、シェイク。広がるデーツの楽しみ方
デーツは、刻んだり、つぶしたり、ペースト状にしたりすることで、楽しみ方がぐっと広がる素材です。
ナッツやオートミールと合わせれば、バーやブリスボールに。つぶしてなめらかにすれば、デーツあんこやアイスなどのスイーツにも使えます。牛乳や植物性ミルクなどと合わせれば、濃厚な甘みを生かしたデーツシェイクにも。
植物性素材を使ったロースイーツなどにも活用されており、素材そのものの味わいを生かしたお菓子づくりとも相性がいいんです。
そのまま食べる。少し刻んでみる。つぶしてみる。
ひと手間加えるだけで、デーツは「ドライフルーツ」から、料理やお菓子づくりを楽しむための「素材」へと姿を変えます。
おいしさを支える、産地のひと手間
そんなデーツのおいしさを支えているのが、産地での丁寧な仕事です。
今回ご紹介するHadley Date Gardens社では、デーツの実を大きく、良い状態に育てるため、木の間隔や受粉のさせ方などにも細かな工夫を重ねています。
毎年の成長を見守りながら、実の育ち方を確認し、一つひとつの木を丁寧に管理しています。
そして、収穫後に行われる乾燥や注水を行う水分調整が、おいしさを左右する大切な工程です。
デーツは収穫して終わりではありません。加工の仕方によって、食感や味わいにも違いが生まれます。デーツ本来の味わいを生かすため、収穫後も一つ一つの実が丁寧に扱われ、お客様の元へ届くのです。
一本の木と向き合う、デーツづくり
2026年春、私たちはHadley Date Gardens社の農園を訪れました。
そこで印象に残ったのが、一本一本の木を大切に育てる姿勢です。
農場では、一人の担当者が同じ木を受け持ち、とげを取り除いたり、受粉を行ったりしながら木の状態を見守っています。
普段、私たちが手にするのは袋に入った一粒のデーツ。でも、その一粒ができるまでには、木を育て、実を見守り、収穫し、乾燥し、選別するという、たくさんの工程があります。
農園に広がるナツメヤシの木々と、そこで働く人たちの姿を実際に目にすると、いつも何気なく食べている一粒にも、その土地で積み重ねられてきた時間があることを感じます。
おいしいだけじゃない。毎日の食生活にも
デーツの魅力は、濃厚な甘みや使いやすさだけではありません。
デーツには、食物繊維やカリウム、マグネシウムなどの栄養素も含まれています。甘いものを楽しみたいときに、素材そのものの甘みを味わいながら、こうした栄養素も摂ることができるのは、デーツならではの魅力です。
特別な食べ方をしなくても、もちろん大丈夫。
忙しい日のちょっとしたおやつに、そのまま一粒。ナッツと組み合わせて、朝食や間食に。休日には、デーツを使ったスイーツづくりを楽しむ。
すでにデーツを日常のおやつとして楽しんでいる方も、これから初めて食べる方も。まずはそのまま味わってみてください。
そして次は、あんこやアイス、ブリスボールなど、気になる食べ方をひとつ。
知れば知るほど、食べ方が広がるデーツ。ぜひ、自分なりの楽しみ方を見つけてみてください。